うつ病とのつきあい方

うつ病とのつきあい方

うつ病から回復しても、また、うつ病になってしまう。

うつ病の原因となった要因がイマイチよくわかっていない。

そんなあなたへ、少しでもうつや悲しみ、自己否定から開放されるための手段や次のステップをお伝えできればと思います。

うつ病の症状について

簡単にうつ病については以下の3つに大別され、あなたのうつ病はどれかしらに当てはまると思います。

大うつ病性障害

よく一般的にうつ病と呼ばれるものが、この大うつ病性障害になります。

  • 抑うつ気分
  • 通常行う活動のほとんどすべてにおける興味または喜びの喪失

上記の2つがメインの要素であり、それに加えて以下のうち4つが該当します。

  • 睡眠の変化(不眠や睡眠過多)
  • 身体活動量の変化
  • 疲労感
  • 無価値感、過度の罪責感
  • 集中力の減退、または決断困難
  • 死または自殺についての反復試行

などになります。

気分変調性障害

大うつ病にくらべ、診断に必要とされる症状の数と重症度については、大うつ病と比べて少ないです。

ただ、この気分変調性障害がやっかなのが慢性的で長期間継続する点です。

判断基準としては、

  • 食欲減退、または過食
  • 不眠、または過眠
  • 気力の低下、または披露
  • 自尊心の低下
  • 集中力の低下、または決断困難
  • 絶望感

上記のうち2つ以上が伴い、かつ2年以上持続していることが判断基準になります。

季節性感情障害

季節性感情障害は1年のうち特定の時期(通常は冬季)に関連するうつ病です。

季節性感情障害の場合、食欲と睡眠欲の増進に関係しがちになります。

病院の探し方

病院の探し方

医療機関案内サービスの利用

他の怪我や病気でかかる病院や担当医より、精神科の病院や先生との相性は重要です。

これから少なくとも1〜3ヶ月、長い人だと年単位でお世話になるので、良い病院や医師に出会いたいと思うことでしょう。

では、どのように自分に合った病院や医師を探すのがいいのか?

例えば、東京で探す場合は、東京都医療機関案内サービス「ひまわり」というのがあるので、そこに登録されている病院から選ぶのが良いでしょう。

検索ワードは「うつ病 認知行動療法」など…

ちゃんとした専門機関のサイトですので、信頼性は高いです。

よくやりがちなのが、Google等の検索サイトで上位にある病院やクリニックで選んでしまうことです。

私も最初はその方法で病院にかかったことがありますが、先生との相性がよくなく、病院を変更した経緯があります。

また、医師と自分の治療方針がうまく合致しないようであれば、新たに自分と合う医師を早めに探す方がいいです。

薬以外の対処療法を実施できるか

基本、薬の処方をベースとした治療になるかと思います。
その上で、薬以外の治療の方法として「認知行動療法」があります。

この認知行動療法はどの精神科やクリニックでも取り扱っているものではないので、事前に通院しようとしている病院で扱っているか確認が必要です。

確認方法としては、病院のHPや上で紹介した医療機関案内サービスでも確認することができます。

認知行動療法は保険適用としている病院と適用外としている病院がありますので、金銭的に気になるのであれば、保険適用の病院を選んだほうがいいです。

うつ病になったときの仕事や給与について

うつ病になったときの仕事や給与について

うつ病になり、休養しないといけない。

だけど、仕事をしないと収入が入ってこないので、この先の生活が心配になり、心が休まらないかもしれません。

企業に務めている会社員であれば、有給休暇とは別に傷病欠勤というのがあり、病気で休んでいる間は給与の2/3が支給されます。
(詳細は全国健康保険協会HPを参照

会社として傷病欠勤扱いにするには医師の診断書が必要になりますので、長期休暇になる場合、病院で診断書を発行してもらいましょう。

ただ、休んでいる間は出社しないため、交通費は入ってきません。
半年分の定期購入のために、事前に交通費が支給されている場合、休んでいる期間分を返すことになり、傷病欠勤による給与から差し引かれることがあります。

どのくらいの期間の療養が必要か?

人によって個人差は当然ありますが、だいたい3ヶ月の療養が多い気がします。

1ヶ月で診断書を書いてもらい、療養して復帰という流れも可能ですが、正直、1ヶ月はあっという間に過ぎていき、しっかりと療養できず、やっと治ってきたかなという段階で復帰すると、また、数週間で体調を崩してしまうことがあります。

初めてうつ病で休養する際に、

「3ヶ月って長いなぁ」

と感じるかもしてませんが、このくらいの療養が必要でもあることを知っておいたほうがいいでしょう。

私の体験としては、休養しはじめて、だいたい最初の2週間を過ぎたあたりから睡眠が安定しはじめ、1ヶ月半を過ぎたあたりから、徐々に日中にウォーキングをしたり体を動かすことができるようになるといった感じでした。

薬の処方について

薬の処方について

基本、受診した際に薬を処方してもらいます。

薬の内容としては、不安感を抑えるものや、やる気を出すため、気分を高めてくれるものがあります。

また、不安感で眠れない症状がある場合は、睡眠導入剤も処方されます。

薬の副作用としては、胃腸系に作用するものが多く、私の場合は便秘になりがちになります。

薬の効き目について

薬を飲んだからといって、すぐに元気になるものではないため、イマイチ効果を実感できないかたもいて、私もその一人でした。

薬以外の治療方法としては、認知行動療法等がありますが、これらはあくまでも薬治療のベースが合った上で、取り入れていくもので、ちゃんと処方された薬を飲み続けることが大事です。

過去に、私の自己判断で「薬を飲んでも、飲まなくても変わらないなら、飲まなくていいのでは」ということで、中断したことがありますが、やはり、再度、うつになってしまった経験があります。

ですので、薬を飲み続けて、なんかいまいち改善が見られないのであれば、医師に相談し、薬の量や種類の調整から始めるのが良いと思います。

その上で、認知行動療法等を取り入れていくのが良いでしょう。

うつ病を繰り返さないための方法

うつ病を繰り返さないための方法

まずは、自分はどのうつ病なのか?

うつ病になるきっかけや原因を知るということは、次にまたうつ病にならない上で重要になってきます。

では、具体的に何をしたらいいのか?

それがまとまったワークシートが書籍で出版されているので、活用してみるのが、いいでしょう。

いくつか本がでていますが、オススメは、

  • うつ病の再発・再燃を防ぐためのステップガイド
  • バイポーラワークブック

が実際に使ってみてよかったです。

まとめ

うつ病は決して治らない病気ではないです。

今は悲しみや絶望のどん底にいるかもしれません。

でも、安心してください。

私も悲しみや絶望のどん底にいたときは、

「普通の状態ってなんだろう」

「また今までの普通の穏やかな感情で生活できるのだろうか」

と思い、そうなれることを想像できませんでしたが、

今はその悲しみや絶望から抜け出せています。

なので、安心して治療に専念して頂けたらと思います。

少しでもこの記事が、あなたの改善につながれば幸いです。

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