家でコーヒーを飲む機会が増え、自分でハンドドリップを始めようとしている方に必見です。
コーヒーを美味しく入れるには、正しい分量と最適なお湯の温度が大事になってきます。
ですので、普段の料理の延長と考えるのではなく、お菓子作りのイメージで入れるのが大事です。
コーヒー豆とお湯の適量は、1:15と言われています。
1杯分のコーヒーで考えるとコーヒー豆10gに対してお湯が150ccになります。
2杯分を入れるのであればコーヒー豆20gに対してお湯が300ccという計算になるのですが、2杯、3杯と増えるにつれやや少なめのコーヒー豆で十分になります。
実際は2杯分だとコーヒー豆18gに対してお湯が300cc、3杯分だとコーヒー豆26gに対していお湯が450ccといった感じになります。
まずは、1杯分の1:15であるコーヒー豆10gに対してお湯150ccと覚えておけばOKです。
今回はドリップの基本であるペーパードリップをご紹介します。
他には金属メッシュやサイフォン、ネルドリップなどがありますが、一番手軽に初められるペーパードリップをオススメします。
中細〜細挽きで挽いたコーヒーの粉をフィルターにセットしていきなりドリップするわけではありません。
まずはコーヒーの粉の面を平らに整えます。
コーヒー粉の面全体にお湯をのせるような感じで20gのお湯を注いでいきます。
ここで20〜30秒程度待って、コーヒー粉全体にお湯が行き渡り、蒸らしていきます。
この蒸らしの時間がとても大事です。蒸らし時間があることで、このあとのドリップでしっかりコーヒーの味を抽出することができます。
私は3とう式と呼ばれる、お湯を3回に分けてドリップする方法をメインで使っています。
1杯分のコーヒー150ccの場合、蒸らし用に20g、1回目80g、2回目30g、3回目20gでちょうど150ccのコーヒーをドリップできます。
3回に分けることで、常に一定のお湯がドリッパーに入っているように調整することで、一定スピードでドリップすることができます。
この一定スピードが大事で、お湯を早くたくさん入れるとドリップスピードは早くなり、コーヒーの味がしっかり抽出されず、薄い感じのコーヒーになります。
逆にお湯を少しずつゆっくり入れるとドリップスピードは遅くなり、コーヒーの味がしっかり抽出されるのですが、遅すぎると苦味や雑味の成分が多く含まれてくるようになります。
お湯は中心から500円玉よりやや小さい円を描くように入れるのがベストです。
くれぐれもフィルターに直接お湯がかからないようにしてください。
フィルターに直接かかったお湯はコーヒー粉を通らずにドリップしてしまうからです。
ドリップ後、ドーナツ型になっているのが理想的なドリップです。
ペーパードリップをはじめる際に必要な道具を紹介します。
ドリッパーによっては3つ穴や1つ穴のものがあります。
カリタから出ている3つ穴のドリッパーはドリップの速度が一定になりやすいので、初めて利用する方にはオススメです。
ハリオから出ているドリッパーは1つ穴で、穴がやや大きめなので、手元のでのお湯を注ぐ量でドリップの速度がだいぶ変わってきます。
ドリップスピードを色々と調節して、コーヒーの味の変化を楽しみたい方にオススメします。私もハリオのドリッパーを愛用しています。
ドリップされたコーヒーを貯めておく容器になります。
一般的には耐熱ガラスのものが多く、自分の好みで大きさや形を選んでOKです。
サーバーの上にドリッパーを乗せてドリップするので、サーバーの背が高いと不安定になりやすいので、あまり背の高くないものを利用するのが良いです。
ペーパーフィルターはドリッパーの大きさや形に合わせて種類があります。
ハリオのドリッパーを利用する場合は単純な円錐形のフィルターですが、カリタのドリッパーを利用する場合は、フィルターの台形の形になります。
基本的にはドリッパーと同じメーカーのものを選べば間違いは少ないかと思います。
細くお湯を注げるケトルはぜひ、用意してほしい道具の1つです!
通常のやかんや電気ポットから注ぐと、注ぎ口が大きくドリップスピードをコントロールすることが難しく、きれいに中心に注ぐことができないからです。
オススメはハリオのケトルが注ぎやすく、ガス・IHの両方に対応しているので重宝します。
基本、電気ポットでお湯を沸かす方は、小さめのケトルを用意して、電気ポットからお湯を移し替えて利用するのが良いです。
つい後回しにしてしまうスケーラーですが、美味しいコーヒーを入れるには必須です。
美味しいコーヒーを入れるには適量の豆とお湯を用意すること。
ですので、スケーラーで豆の量、お湯を注ぐ量をきっちり計りながらドリップするのが良いです。
ハリオのスケーラーは重さとタイマーが付いています。タイマーで蒸らし時間や、ドリップにかかった時間を確認することができます。
ドリップにかかった時間を確認することは、今回のドリップスピードがいつもより早かったのか、遅かったのかを判断することができ、ドリップスピードによる味の変化を感じることができます。
コーヒを粉で購入した場合は不要ですが、ぜひ豆で購入してミルを使って挽きたてをドリップしてコーヒーを楽しんでいただきたいです。
手動、電動のミルがありますが、まずは気軽に手動のミルを選ぶことをオススメします。
手動のミルでも挽き具合を調整できるので、細引きでしっかりとしたコクと苦味を抽出したいのか、中細挽きであっさりめに抽出したいのか自分の好きな味を探す楽しみがあります。
電動ミルの検討は、もう毎日コーヒーを淹れるので毎回手動はめんどくさいと感じてから検討で十分です。
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